COLOR Againプロジェクトを初めて知ったとき、誰も手をつけていないけれど、いまの社会にとても必要な活動をしていると感じた。
筆者が初めて参加したCOLOR Againのワークショップは、使わなくなったコスメを持参し、それを色材に変化させて絵を描くというものだった。さらに、絵を描くだけではなくサウンドバスを聴いて、自分の心の声に耳を傾けた。
COLOR Againはただアップサイクルをするだけではなく、自己の内面に目を向け、自分にとっての豊かさを見つけていこう、と呼びかけている。
このようなビジョンを掲げているため、活動は一般人を対象にしたものに留まらない。直近では、渋谷教育学園渋谷高等学校(以下、渋渋)の教育プログラムに採用され、高校生に向けて哲学対話や企画展のサポートをおこなった。
本記事では、教育プログラムの詳細、実施後の高校生たちの変化、どのような意図で教育機関と共創を行ったかをレポートする。