取り組み背景
2023年3月8日に行われた「MASHING UP SUMMIT2023」にCOLOR Againの発起人である伊藤と田中が登壇。DE&Iをメインテーマとしたイベントの中で「COLOR Againワークショップ 自分の色を取り戻そう。多様性あふれる組織に、なぜ感性が必要か」と題したワークショップを実施。
限られた時間の中で、自身の感じ方と向き合う時間の重要性と可能性を感じてくださったブリヂストンの豊岳さまと、後日、弊社森が MASHING UP「Well-being Forum プレミアムサロン」で出会い直し。同席されていた一色さまと一緒に有志で取り組まれている「職場でのWell-beingプロジェクト」のお話しを伺いました。
Well-beingに資する要素のうち重要なものとして、「他者とのつながりを感じられること」と「個人として目標を持って日々いきいき過ごせること」の2つの要素があるとのお考えから、プロジェクトの課題とCOLOR Againのワークショップの親和性が高いのではないか?とご興味を持っていただきました。
COLOR Againが意識したこと
職場でのWell-beingに取り組む有志プロジェクトでは、コロナ禍でテレワーク中心の働き方が続く中、他部門からの転入者に限らず、もともと在籍していたメンバー間でもコミュニケーションを通じた相互理解の機会を十分にもてていなかったことや、そのような状況で部署の垣根を超えた共創を促すことに普段とは違う切り口から何らかのアプローチをしたいと考えていました。
加えて、従業員のWell-beingの観点からも、業務から一歩離れてリラックスし、なるべくフラットな状態で自己を見つめることで、自己理解が深まるだけでなく、自身も思いもよらなかった自分の可能性に出会うきっかけを作ることができるのではないかと考えました。
COLOR Againのワークショップでは、企業が向き合っている社会テーマを企業に合わせてカスタムすることが可能です。今回のブリヂストン様の重要テーマである「Sustainability」と「Well-being」の中で、親和性のあるテーマをご提案させていただきました。
取り組み内容
今回、職場でのWell-beingに取り組む有志プロジェクトメンバーやプロジェクトがスコープとする職場のメンバーの他、ご興味を持っていただいた社内の育成企画部署や広報部門の方にも参加いただき、相互理解を深めるワークショップを体験いただきました。
普段考えもしない自身と向き合うための問いや、部屋を暗くした状態で音を聴き、音からのインスピレーションを絵として描いてみるなどの体験を実施。自身の感じ方にまず目を向け、各々が感じたことをチームに分かれて共有し合いました。
同じ会社に勤め、類似した目的をもって仕事をしている仲間でも、同じ音楽や、事象に対しても一人ひとり感じ方が違うということ。多様性が属性だけでなく、人の感じ方にも通じることを体感していただくことで、人々がより多様な状態であることの豊かさ、それによる彩ある世界を実感いただけました。
同じテーマであっても、下に重なる一人ひとりが感じている世界が異なることで、紡がれる物語の多様性。当日は同じテーブルにそれぞれのテーマが与えられているため、後日同じテーマ同士で語り合うことで、さらに相互的な気づきが得られる時間となるかもしれません。
また、職場でのWell-beingに関連し、COLOR Againのレポート方法にもPERMAモデルを起用しました。参加された皆様がどのように感じ、その感じたものは個人、組織、会社、社会にとってどのような影響をもたらす可能性があるか?これらを、PERMAモデルと掛け合わせて捉えることで、今の共同体の状態や参加後の変化などを考察しました。
その結果、個の感性を大切に保ったまま、共同体から社会へと繋がる関係性を見出すことができました。PERMAモデルの各要素を単体として捉えるのではなく、複合的な体験と実感を大切にしているCOLOR Againのワークショップを通じて、ブリヂストン様のアンケート結果にもそれが現れていました。
また、「日々仕事をする上で大切にしていること」に関して、事前アンケート時は、ポジティブな感情や他者との良い関係に集中していましたが、事後アンケートでは、それらが強化されるだけでなく、自分をまず大切にした上での、人生の意義の自覚についてのコメントが多く見受けられました。今回、Well-beingを考える上で自己と向き合うことを基盤としたワークショップを行いましたが、結果としても反映されていました。
参加者の声
“最初の作品を共有したとき。自分ではつまらない作品になっちゃったかなと思ったが、同じグループの方に自分にはなかった視点のフィードバックがいただけてとても嬉しかった。”
“当たり前のことをそのまま受け入れるのではなく、自分ならではの視点を持って日々過ごすことが大切だということに改めて気づいた。”
“自分にとって、自身の感性が原動力であると同時に、周りの人々もそれは同じなのだと考えると、周りの一人ひとりの感性を大切にしてあげる必要があると今まで以上に感じました。”